資格を取るためにスクールに行きたいんだけど、主婦には高すぎるんだよね…。
受講料無料の職業訓練、受けたいな。
けど社会人が使える制度だよね?主婦だと無理かなぁ?
職業訓練、主婦でも受けられるよ!!
名前は「求職者支援制度」って言うんだけど、受講料無料でいろんな講座があります♪
しかも条件をクリアすると給付金10万円ももらえるんだよ−!
受講料無料で職業訓練が受けられる、とは知っていても、「社会人や失業者のための制度でしょ」と思っている人は少なくありません。
しかし主婦のような、これまで働いていなかった人でも同じように職業訓練が受けられる制度があるんです!
それが「求職者支援制度」。
主婦でも早期就職を目指す人であれば、職業訓練と就職支援を国がバックアップしてくれ、さらに給付金も支給してくれるというありがたい制度です。
私は公共職業訓練を受講しましたが、「早期に就職を目指す」のは求職者支援訓練と一緒。
おかげで簿記3級の資格を一発で取得して、未経験ながらも就職することができました。
✔︎この記事でわかること
- 主婦でも職業訓練が受けられる、求職者支援制度とは?
- 主婦にこそ職業訓練をオススメする5つの理由
- 求職者支援制度を受けるときに注意するべきこと
「今まで主婦だったけれど、働いてみたい!」「どうしても働かなければいけない理由ができた!」など、就職を希望する理由は人それぞれ。
ですが、国はどんな理由であれ「働きたい!」と思う人をしっかり支援してくれます。
この記事では、主婦に職業訓練をオススメする理由を具体的に紹介しますので、気になる人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
求職者支援制度とは?
「求職者支援制度」とは、雇用保険を受給できない人が、早期就職を実現するために国が支援してくれる制度です。
支援してくれる内容は、以下になります。
雇用保険を受給できない人向け=主婦でもOK
”雇用保険を受給できない人”とは、下記のような人です。
- 非正規労働者
- 自営業を廃棄した人
- 長期間失業状態にある人 など
つまり、”正規職員として今現在働いていない人向け”ということになり、この中に主婦も含まれます。
求職者支援制度が受けられる人の条件は?
支援の対象となる人を「特定求職者」と呼びます。
「特定求職者」となるには、以下の要件をすべて満たす必要があります。
- ハローワークに求職の申込みをしていること
- 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
- 労働の意思と能力があること
- 職業訓練などの支援が必要であるとハローワークが認めたこと
基本は、”今すぐにでも働きたい人に向けた制度”なので、就職活動をしていたり、「絶対に働きたい!」という意思を持った人のためのもの、と覚えておいてください。
あらかじめハローワークで仕事探しをしている人が対象なので、申し込み前にはハローワークでの登録が必要ですよ。
「職業訓練受講給付金」ってなに?
「職業訓練受講給付金」は、求職者支援制度を受ける人の受講期間中の生活を支援してくれる給付金のことです。
給付内容は、以下になります。
給付を受けるためには、下記条件をすべて満たす必要があります。
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月25万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 全ての訓練実施日に出席している(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)
- 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
簡単に言うと、本人または家庭として生活支援が必要である場合、真面目に授業に出席することを条件に給付金を支給しますよ、ということ。
主婦に職業訓練(求職者支援制度)をオススメする5つの理由
これまで働いていなかった主婦の人に、職業訓練(求職者支援制度)をオススメする理由は5つあります。
- 受講料が無料
- 条件によっては、月10万円の給付金がもらえる
- 子供を預かってもらえる
- 就職支援が受けられる
- 久しぶりの集団生活で刺激をもらいながら勉強できる
受講料が無料
「主婦がスクールに通って勉強したい」と思っても、なかなかまとまったお金が出せずに独学勉強になってしまいがち…。
そのため、なんといっても講座の受講料が無料なのはメリット特大です!
求職者支援訓練には、短期間で基礎的な能力を習得するための「基礎コース」と、基礎知識に加え職務遂行のための実践的な技能を身につける「実践コース」があります。
コースによって3〜6ヶ月の受講期間があるのですが、民間のスクールに通った場合、受講費は数万〜数十万になることも。
求職者支援訓練ではテキスト代が1万円前後かかりますが、それにしてもお得すぎ…!!
例として神奈川県では、下記のような求職者支援訓練コースがあります(一部。時期によってコースは異なります)。
訓練科名 | 定員 | 期間 | 訓練内容 |
【基礎】初歩からできるビジネスパソコン基礎科 | 13名 | 4か月 | ・職業能力開発講習:100時間 ・学科:46時間 ・実技:244時間(Wordを使ったビジネス文書演習、Excel、Powerpointなど) |
【実践】アプリ・WEB・システムエンジニア養成科 | 15名 | 6か月 | ・学科:61時間 ・実技:529時間(Javaプログラミング実習、HTML/CSS実習、Pythonプログラミング実習など) |
【実践】医療事務総合科 | 20名 | 3か月 | ・学科:121時間 ・実技:179時間(患者接遇、医科診療報酬請求事務演習など) |
【実践】機械設計CADオペレーター養成科 | 8名 | 6か月 | ・学科:62時間 ・実技:543時間(CADコマンド演習、CADトレース演習など) |
【実践】ネイリスト養成科 | 15名 | 3か月 | ・学科:53時間 ・実技:241時間(ケアカラー実習、ジェルネイル実習、フット実習など) |
【実践】キャリアカウンセラー養成科 | 15名 | 3か月 | ・学科:124時間 ・実技:172時間(求職活動支援スキル演習、傾聴スキル演習など) |
事務からネイルからプログラミングまで、幅広い講座があります!
職業訓練は毎日5時間ほどみっちり授業をするので、学習量がかなり多いです(6か月コースだと600時間!)。
かなり厳しいのですが、その分得られるスキルも経験者に近いものがあります。
IT講座やCAD講座は、ほとんど実技演習時間。
このくらいの学習時間だと、未経験で就職してもすんなりと業務を進められるはず。
条件によっては、月10万円の給付金がもらえる
かなり条件が厳しいとはいえ、条件を満たすことができれば月10万円の給付金と通所手当などがもらえるのはとても大きいです。
「働きたい」ということは、「家計のお金を増やしたい」と思っている人も多いハズ。
そんな中、働きに出られるまでの期間、家計の支援をしてくれるなんて手厚いですよね。
でもその分、キチンと授業を受けること、積極的に就職活動をすること(定期的にハローワークに行かなければなりません)、が求められていることをお忘れなく。
GIVE(給付金)&TAKE(就職すること)なんですよ〜
子供を預かってもらえる
子供がいるからスクールになんて通えないよ〜!
大丈夫!
求職者支援制度を使うと子供を預かってもらえるんです。
預かってもらえる場所は、2箇所。
- 保育園
- 求職者支援訓練の託児サービス付きコース
保育の必要性の認定要件に、「大学や職業訓練校などに月64時間以上通っているとき」というものがあります。※自治体によって異なります。
つまり、職業訓練校に通っている間は、子供を保育園に預けられるんです。
実際、私も預かってもらっていました〜!
ただし預かり時間が短くなる場合もあるので、自治体に確認してね。
「預けられる保育園がないよ〜」という人でも、大丈夫。
求職者支援訓練では、託児サービス付きコースというものがあり、契約保育園(だいたいがスクールのそば)にて無料で託児してくれるコースもあるんです…!
一番心配な子供のこと。
預かってくれる制度があると、集中して勉強できるので本当にありがたいです!!
▼実際に私が職業訓練した時の体験談
就職支援が受けられる
ハローワークでは、求人紹介だけでなく、無料で就職支援もしてくれるって知っていましたか?
特に”マザーズハローワーク”では、子供と一緒に受けられる就職支援セミナーなどを開催していて、就職を希望するママにはもってこいです。
具体的な内容としては、
- 応募書類の書き方
- 面接対策
- 子供の預け先について
- 収入の壁
など、これから働くママに役立つ無料セミナーとなっています。
会場は、床にマットを敷いたフロアで小さい子供でもそばで遊ばせたり、抱っこしたりしながら聞けるものばかり。
無料セミナーを聞いた後は、そのまま求人を紹介してもらってください。
ハローワークの求人は、パートやアルバイトなど時間で働ける求人が多いだけでなく、主婦歓迎という会社も多いですよ。
久しぶりの集団生活で刺激をもらいながら勉強できる
これが本当に新鮮です。
私の場合、子育てを始めてからは、毎日が家と子供のことでいっぱいいっぱいでした。
でも子供を預けて、勉強とはいえ自分がやりたいと思ったことに集中できる充実感!
似た境遇の人たちと同じ目標に向かって集団生活を送ることが、とても楽しい毎日でした。
毎日ちゃんと学校に行って、1日5時間みっちり勉強しなければならないのは確かに大変ですが、目標があれば頑張れます!
こんなに勉強に集中できる自分だけの時間を確保できることはこの先なかなかないです。
「絶対に働きたい!」と思っている人は、ぜひ求職者支援制度を検討してみてください。
注意するべきこと
主婦にはメリットばかりのように見える「求職者支援制度」ですが、注意して欲しい点が3つあります。
早期就職を目的とした人のみ、利用すること
求職者支援制度は、かなり手厚い制度ですが、その理由は早期に就職をしてもらうため。
そのため、スキルだけを身に付けたい人や、将来的には就職したいなぁ〜なんて人は、受講できません。
ハローワークへの定期訪問が必要
支援対象者の要件のひとつに、「ハローワークで求職活動をしていること」があります。
つまり、ハローワークを利用して積極的に就職活動をしていないと要件を満たせなくなってしまいます。
そのため、通学後は1ヶ月ごとに就職活動状況の報告と求人探索をしにハローワークに行かなくてはいけません。
また、職業訓練受講給付金を支給されている人は、指定日にハローワークに行かないと、支給が打ち切られてしまうこともありますのでご注意を。
勉強内容は多く、出席日数にはシビア
就職してすぐ働けるような人材の育成のために、職業訓練の授業内容はとても多く、授業の進みも早いです。
初めて勉強する内容だと、ついていくのが大変かもしれません…。
また、出席日数はかなり厳密にカウントされていて、8割以上の出席日数がないと即退校となってしまいます。
遅刻は1分でもダメ!軽い気持ちでは難しいです〜…
まとめ:真剣に就職したい人は活用するべき
- 求職者支援制度なら、主婦でも受講料無料で職業訓練が受けられる
- 受講料無料、月10万円給付(条件あり)、託児が可能、就職支援、同じ目標を持つ集団生活で励ましあって学習できること、が主婦にオススメの理由
- 早期就職を目的にしていない人などは対象にならないので注意
絶対に就職したい人にとっては、大変ありがたい求職者支援制度。
軽い気持ちでは難しいけれど、その分シッカリ実力もついて未経験でも就職できる確率はかなり高いです。
もし、「主婦だからお金がない」「子供がいるから通学は無理」と勉強やスキルアップを諦めていたなら、もったいない!
ぜひいちど、求職者支援制度を調べてみてください。
主婦でもまだまだ勉強できて、新しい職場にも出会えますよ!
私は40歳ママで未経験就職しましたよ〜!これからも新しい勉強します!
記事がお役に立てたら嬉しいです♪
▼私が職業訓練で通ってたヒューマンアカデミー